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読書と映画と小説と、平熱的な日々のこと

映画

おとん、わからんて:aftersun/アフターサン

「aftersun/アフターサン」を観る。 父と娘がつかの間の休暇を楽しむために旅に出る。どうもこの親子は一緒に住んでいるわけではないらしい。だからこの旅行は久々に父が娘に会えるまたとない機会でもある。娘は無邪気である、ビデオカメラでお互いを撮った…

シン・学校の怪談か?:GHOSTBOOK おばけずかん

山崎貴監督といえば、ALWAYSや永遠の0の大ヒットメーカー、あるいはドラ泣きだとかドラクエだとかお涙頂戴だとかの言葉で色々な毀誉褒貶の評で語られがちな監督ではあるものの、個人的にはずっと足を向けて寝られない人であり続けており、それはひとえに「…

2021年、読んで・見て良かった本、映画まとめ

2021年終了まで後数時間というところでこれを書き出しているが、はっきり言って全然時間がない。果たして年明けまでに間に合うのか。毎年記録しておくことが大事という意識で書いているので、今年はいつもよりも気持ち短めでいこうとおもう。 映画も本もまと…

自分、不器用ですから:竜とそばかすの姫

広大なインターネット空間を舞台にした細田守監督作品といえば、古くは「ぼくらのウォーゲーム」があり、もうちょっと手前では「サマーウォーズ」がある。この10年来でインターネット空間の描かれ方はかなり様変わりした感があるが、改めて仮想現実をえがく…

ラブ&ポップ:シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

シンエヴァを観てきた。一週間ぐらい前に。 記念碑的な作品だし、何かしら感想を起こしておきたいと思ったのだが観終わってなかなか言葉が出てこない。それでいろんな人の感想を巡ったり、考えたりしているうちに、時間が経ってしまった。これ以上熟しても何…

二十数年後の旧劇

旧劇場版エヴァを映画館で観るという体験ができたのはシンエヴァ公開の恩恵だったのだが、肝心の新作の方が延期になってしまったので、映画館に向かう足取りがなんとなくふわふわしてしまった。本当ならば旧劇鑑賞後の数日後にはシンエヴァを観れていたのか…

ノルウェイ製の家具

ビートルズの「Norwegian wood」をノルウェイの森と訳すかどうかについては色んな意見があるそうだが、先日映画「ノルウェイの森」を見直して、エンドロールで流れる原曲が思った以上に全然「森」っぽいことを歌っていないと気づいた。やっぱりどちらかとい…

2020年、観てよかった映画まとめ

誰しもが同じだと思うのだけれども、2020年は全然映画館に足を運ばなくなってしまった。代わりに配信サービスで映画を見ることが増えて、そうなると必然、新作ではない昔の映画を見る機会の方が増えた。観よう観ようと思って見れてなかった作品とか、全く観…

えらいところにきてしまった:ミッドサマー

最高にやばいものを観てしまった。 ミッドサマーは「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督の最新作。元から「白夜の中のホラー映画」という斬新なコンセプトが気になっていて、予習の意味で観た「ヘレディタリー」が怖いというより面白かったので、ミ…

ドラちゃんと老後

急に見たくなって、Amazonプライムで「ドラえもん のび太の宝島」を観たら、ドラえもんって子供向け映画だったよなあ、と疑いたくなるほど全方位向けのエンターテイメントに仕上がっていて驚く。 のび太がドラえもんの力を借りて宝探しの旅に出るという端緒…

マリオ・マリオ

今年の夏にはUSJにスーパーニンテンドーワールドが作られ、きっとオリンピックにも何かしらの形で噛みそうなマリオは、本名をマリオ・マリオと言うらしい。古き良き学級王の本名みたいなノリのネーミングだが一応公式とのこと。テーマパーク、国際イベントと…