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読書と映画と小説と、平熱的な日々のこと

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

えらいところにきてしまった:ミッドサマー

最高にやばいものを観てしまった。 ミッドサマーは「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督の最新作。元から「白夜の中のホラー映画」という斬新なコンセプトが気になっていて、予習の意味で観た「ヘレディタリー」が怖いというより面白かったので、ミ…

光線銃

なんだか変な帰り道だった。 帰りの電車が途中で時間調整だがなんだかで止まって、ドアが開いたら外で誰かが光線銃を打ちまくっていた。そういう音がずーっとしていた。子供かなと思ったけど、今は夜だし、ここは駅だしなあと思ったが、電車の座席から首をひ…

ネタバレパンチ

月に行くなんていう突拍子も無い願いを抱えたまま死に行こうとする老人に、せめて意識の中だけでもそれが成就したように錯覚させてやろうというのが「To The Moon」の大筋の物語だ。ネタバレは伏せるが良いゲームだった。最近になってSwitchでリリースされた…

ドット絵のゲーム

最近遊んだ「198X」というゲームは、80年代の「いつか」を舞台にした物語で、家庭環境に問題がある主人公が町のゲーセンに入り浸り、古き良きアーケード筐体のゲームに入れ込むことで現実とのバランスを取っていくという筋書きだった。たぶん。 たぶん、と曖…

青い心霊写真

心霊写真がすごく苦手だ。心霊動画や、ホラー映画や、ホラー小説はそんなに抵抗感がないのだけれど、昔から心霊写真がすごく苦手である。ただ、なぜ苦手なのかを言語化しようとすると、言葉につまる。 もちろん、十年以上前のゴールデンタイムに放送されてい…

強制的な夏

Apple Musicで久石譲のSummerを検索すると、ちょうどこれから発売するアルバムのものが先行配信で聞くことができて、その結果、心が絶叫した。ずいぶん久しぶりに聞いたんだけれども、最初に聞いた時より、そして何年か時を経て聞いた時よりもずっと強力な音…

ドラちゃんと老後

急に見たくなって、Amazonプライムで「ドラえもん のび太の宝島」を観たら、ドラえもんって子供向け映画だったよなあ、と疑いたくなるほど全方位向けのエンターテイメントに仕上がっていて驚く。 のび太がドラえもんの力を借りて宝探しの旅に出るという端緒…